通信No.59 Communications No.59

​ 「通信No.59」をお届けします。以下、記事の内容(抜粋)をご紹介いたします。
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通信NO.59号
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巻頭言

ネット社会:新たな時代に改な相談活動を思索する

(熊本いのちの電話/理事・研修委員長 後藤 秀昭)

後藤秀昭理事 新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 熊本地震から3年目となりますが、被災された方々の暮らしを思いますと、新年がめでたいとは言えない方々が未だ多いのではないかと思います。今年こそは、こころあたたかい年となりますよう祈念致します。さて、昨年の10月下旬、神奈川県座間市で9人の殺害事件が報じられました。被害者は15~26歳の男女9名。10代が4人、うち3人は女子高校生でした。女性たちは周囲に自殺をほのめかしたり、自殺関連サイトに投稿した形跡があったそうです。容疑者は彼女らの悩みにつけ込み、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を利用し、「一緒に死にますか?」と言葉巧みにアパートに誘い込み、出会ったその日に殺めるという悪業を繰り返していました。「女性たちは『寂しかった』とか『話を聞いて欲しかった』と言っていた。会ってみたら『死にたい』と言う人なんていなかった」と容疑者が供述している通り、彼女たちは日々の生活の中の生きづらさから、むしろ生き延びるために藁にもすがる思いで容疑者に会いに行ったのではないでしょうか。
 推測の域を超えませんが、彼女らは年齢的に自己同一性の確立の課題が背景にあったことが考えられます。自己同一性とは自分らしさや自己肯定の感覚ですが、その感覚を育むためには信頼できる友人や仲間との親密な関係が重要と言われています。生きることの意味の不確実さから「死にたい」と表現する年代でもあります。加えて、いじめや虐待、貧困等の現実的な問題も複合的に絡んでいたのかもしれません。

(中略)・・続きは、こちらへ...