通信No.41 Communications No.41

「通信No.41」をお届けします。以下、記事の内容(抜粋)のいくつかをご紹介いたします。

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熊本いのちの電話 チャリティ上映会−12月22日(木)−

熊本いのちの電話では、今年のチャリティ事業として映画を上映します。
映画のタイトルは「アンダンテ〜稲の旋律〜」、主人公がめぐり合う人々との繋がりの中で、失われた心を取り戻していく人間再生の物語です。また現代日本が抱える引きこもり問題や食糧自給問題を描いています。
聴覚障害者のみなさんにもお楽しみいただけるよう、字幕付きで上映いたします。
多くの皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

日時:2011年12月22日(木)
   昼夜二回上映
   1回目:開場・午後1時30分 開演・午後2時
   2回目:開場・午後6時 開演・午後6時30分
開場:崇城大学市民ホール
入場料:前売り券 1,300円 子ども 800円
    当日券  1,500円 子ども 800円
■チケット販売
 熊本いのちの電話事務局 (096)354-4343
 交通センター・チケットぴあ
 鶴屋百貨店東館地下1Fプレイガイド
 ローソン[Lコード:82278]

「いのちの電話と私」一隣人に仕えるとは一

(社会福祉法人熊本いのちの電話 研修委員 久保 誠治)

私は、 『いのちの電話』と問われると、 「良きサマリア人のたとえ』と応えます。
その心は?
ご存知の方も多いと思いますが、簡単に紹介すると、『ユダヤ人の律法学者がイエスに永遠の生命のために何をすべきかを問いかけた際、イエスが逆に律法にはどうあるかと尋ね返した。律法学者が答えた内容(神への愛と隣人への愛)に対しイエスが「正しい、その通りにせよ、そうすれば生きる」と答えると、さらに律法学者が「では隣人とは誰か」と重ねて尋ねた。これに対し、イ工スは以下のたとえ話をした。
『ある人が工ルサレムから工リコに下る際、強盗に襲われて身ぐるみはがれ、半死半生となって道端に倒れていた。祭司、レピ人といった高い位にある人々はこの人を助けずに通り過ぎた。しかしユダヤ人から大変に嫌悪されていたサマリア人は、この半死半生の人を助けた。傷口の治療をし、家畜に乗せて宿屋まで運び、宿屋に怪我人の世話を頼んで費用まで出した。
このたとえ話の後、律法学者に対してイエスは、このたとえ話で誰が怪我人の隣人であるかを律法学者に聞い、律法学者が『助けた人(サマリア人)である」と答えると、「行って同じようにしなさいとイ工スは言われた」。』
自殺予防を目的として、ロンドンで電話相談「サマリタンズ」が1953年に始まって、今年で58年が経過、日本では1971年東京で「いのちの電話」が創設されました。40年前、ドイツ人、ルツ・ヘットカンプさん(78歳)が1960年、教会の派遣で来日し、キリスト教社会運動家、賀川豊彦の要請で、当初は赤線廃止後の女性の救援活動を行い、都市化で路上の接触が難しくなり、英国で先行していた『サマりタンズ』(電話相談)を思いつき日本で「いのちの電話」を創設されました。82年に帰国されましたが、対象も広がり、いまや全国50のセンターで相談員7,000人が年間75万件の電話を受けています。11月にルツさんは、記念式典のために来日すると、まず被災地に向われました。
「サマリア人」のたとえのように、イエスの言われた「行って同じようにしなさい』をなすために被災地に入いられました。
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熊本いのちの電話相談員全体研修会

熊本YMCA 災害時における“こころのケア"ボランティア講座
心的外傷後ストレス障害(PTSDの症状と対応)
2011年11月27日(日)熊本市総合体育館青年会館ホール
講師 仁木啓介氏

個人の対処能力を超えるような大きな打撃を受けた時におきる精神的な傷(トラウマ)が、1ヶ月経った後でも症状が続いているもの、または、その後の発症をPTSDといいます。
今年は東日本大震災があり、災害によるトラウマでPTSDになるケースが多く、ますますPTSDに対しての対応が重要になってきています。トラウマの状態を左右する要素として、サポートの重要性があり、仁木先生は日本EMDR学会の理事で、地元のサポートにあたる医師に対して指導にあたっておられます。
遺族への対応は必要だと感じる時に、話をよく聞き寄り添う事が大切だという事です。しかし、支援者自身の問題として、被害者と自分を重ね合わせて、自分が被害にあったようなショックを感じる事があり、冷静な判断や中立的な視点が困難な状態になる事があります。その対策としては、「第三者的な視点を持って接する」、「同僚のサポート、支援者自身のストレスケアの必要性等がある」と話されました。
最後に、支援者としてどこまで、被災者の心に介入していいのか、という質問があり、「被災者は自然の脅威を生き抜いてきた人達です。私たちは、その人達のそばに寄り添い、この災害を5年、10年経っても忘れない事ではないだろうか」と締めくくられました。
震災ダイヤルや普段のいのちの電話を受ける私たちには、とても勉強になった講演でした。