通信No.40 Communications No.40

「通信No.40」をお届けします。以下、記事の内容(抜粋)のいくつかをご紹介いたします。
私たち、社会福祉法人 熊本いのちの電話の「平成22年度(2010年度)事業報告」も掲載しております。是非、ご覧いただき、活動ご理解の一助となれば、幸いです。
・平成22年度(2010年度)
  事業報告
  決算報告
  相談統計
・平成23年度(2011年度)
  役員名簿
  事業計画

通信No.40 ←全文をご覧になられたい方は、こちらを・・(PDFファイル:1.9MB)
 

巻頭言 −福田 稠−

(社会福祉法人 熊本いのちの電話 理事長 福田 稠)
東日本大震災は未曽有の大災害で多くの尊い生命が失われ、現在も被災された方達が、辛い生活を送っておられます。熊本県医師会では、医療支援としてJMATと名付けた支援チームを被災地、特に宮城県の気仙沼に派遣しています。
チーム構成は医師1名、看護師2名、事務職員1名の4名ーチームになっています。現地では、主に、在宅の患者さん達の診察にあたっています。大変評判がよく、5月末日までの派遣予定でしたが、引き続き派遣して欲しいと云う要請が、宮城県医師会からあり、現在では、第二グループの派遣を行っています。私も気仙沼に赴いて、親しく派遣された方々のお話を聞きましたが、大変やり甲斐のある仕事で、貴重な経験をさせて頂いて感謝していると逆にお礼を言われてしまいました。その理由は、現地では、在宅医療と言っても、あまりたくさんの患者きんを診ることが出来ず、少数の患者さんにたっぷりと時聞をかけて診療ができる事、医療材料等が潤沢に送られていて思う存分使える事、また最も感激したのは、何より患者さん達に感謝きれるからだと言っておられました。よく考えてみると現在の日本の医療に欠けているものばかりで、考えさせられました。被災地の方々の次のケアは、メンタルケアだと思います。
被災地では、自殺者や自殺指向の方々が増加していると伝えられています。熊本いのもの電話でも、いのちの電話震災ダイアルを3月28日から4月9日まで開設し、相談員52名が対応し、47件の電話相談がありました。想像を絶する体験をされた方達であり、相談員にとまどいもあったと思いますが、有意義な対応が出来たのではないでしょうか。今後、2回目の震災ダイアルが計画されており、熊本いのちの電話としては、さらに支援を続けていかなければならないと思っています。皆様には、今後とも、熊本いのちの電話の活動をお支え頂きます様お願い致します。

相談員へクリック

▼自己成長のヒント
私がいのちの電話に遭遇したのは、34年間働いた職場を退職し、一日を何の充実感も感じ得ない日々を、ただ漠然と過ごしている時、友人から伝わってきた「自己成長」の言葉でした。
一年間の研修、実蹟へと関わるようになって十余年、この間、自分自身の悪い癖、人間性、価値観、人間関係など、全てに対して余りにも無知な自分が、恥ずかしいとさえ思えたものです。いのちの電話の中での人との出会いや、さまざまな問置に悩むかけ手の方々の話を傾聴することにより、受け手の私が相談者の悲痛な声を聴く度に、数多くの常識や、風いやり、優しさ、気遣いの無さに、不甲斐なさを実感しました。これまで働いてきたこは何だったのだろう、ただ惰性にすぎなかっただけなのだろうか、私の仕事にかけてきた情熱は、誇りは、只の見栄でしかなかったのかと、情けない自分に気がつき、いのちの電話の関わりによって、自己成長のヒントを得たように思います。この組織に自分が存在する事に、逆に感謝をしたい気持ちです。異なる価値、人との関わりの中で、このように色々なことを指導して頂き、気づきも与えてくださる場所は、他には無いと思います。
良きことばかりではありません。楽あれば苦ありです。しかし遭遇しなければ、そのままの自分であり、遭遇したことにより、少しでも世の為、人の為に役立っている自分に満足しています。まだまだ未熟な私に、月1回の勉強会は本当に充実した時間です。幸せな仲間に出会えたことも、また感謝しています。