通信No.39 Communications No.39

「通信No.39」をお届けします。以下、記事の内容(抜粋)のいくつかをご紹介いたします。

通信No.39 ←全文をご覧になられたい方は、こちらを・・(PDFファイル:1.2MB)
 

いのちの電話と私 −福田令寿先生の思い出−

(社会福祉法人 熊本いのちの電話 理事 久野 啓介)
某月某日、「いのちの電話」事務局から緊急理事会の案内あり、集合時間は午後八時と。当日、出張中だという二人を除いて全員出席。理事長・副理事長を中心に会の運営をめぐる真剣な論議は夜更けまで 続きました。ふと私は背後に何者かの視線を感じました。目を閉じると眼裏に和服姿の令寿先生の姿がありました。「いのちの電話」という困難な事業が、令寿先生に見守られていると思うことは、それだけで何にもまさる励ましであることを改めて痛感しました。同時に思ったものです。この部屋に静かに充満しているポラシティアという無功徳の情熱が、故郷の幼なじみの友だちと共有している、心地よい連帯感とどこか相似ていること。

私はあなたが大好きです

厚生労働省主催 自殺予防公開講演会
講師:岸 信子氏
現在、55歳の岸信子さん。壇上に上がられた姿は、10人の子供さんを育てる肝っ玉母さんというよりも、 少しはにかんだ笑顔が可愛らしいお母さんでした。壁にぶつかる度によく考え、素直に反省し、前向きに行動される姿に、自己成長の言葉が重なりました。

−両親の思い出−
父は、寝る前に物語を語ってくれました。本を読むというのではなく、金太郎だったり、かちかち山などの昔話だったり、創作が入っているんじゃないかなと思うような話だったり、何回も何回も同じ話をしてくれました。父は、本が大好きで、私たちが小学校に入ると、給料日に本を1冊買ってくれるようになり、それがすごく楽しみでした。母は本当に優しい人でした。過保護と言っていいくらいで、ちょっと遅くなると外でずっと待っているような母でした。きちんとした子どもに育てようと、しつけは厳しくて、買い食いもだめ、門限やぶったら鍵かけて締め出されたことも何回かありました。

相談員へクリック

▼電話の向こうの思いに寄り添う
夫を亡くし半年余、普段の自分を取り戻せないでいた頃、何気なくラジオから耳にした「いのちの電話」受講生募集のお知らせ。何かを見つけるヒントを得られるかもしれない。一年間の研修期間、いよいよ実践、まさにこれ迄の50年余の自分自身の生き方を否定されたような衝撃、余りにも無知だった自分を恥じた。月2回の当番は勉強だった。それと同時に、亡夫に対しての私自身の思い。これでよかったのか? 3度の手術、過酷な治療、痛み、辛さ、泣きごとひとつ云う事なく受け入れた。私に対しても気遣いさえも見せた。何と強い人だったろうか・・。あれから十年余、今相談者の悲痛な声を聴く度に、夫に対して寄り添い、心から彼の声、叫ぴを聴いただろうか・・。自信がない。この「いのちの電話」に関わった動機は各々だろう。私にとっては、夫の遺言のような気がしてならない。「ありがとう、ごめんなさい」そう心でつぶやきながら、少しでも電話の向こうの悲痛な思いに寄り添い傾聴しなければ、と受話器を取る。

養成講座−終了式−

3月15目、第27期電話相議員養成講座の修了式が開かれ、研修生24名が誕生しました。平成22年5月から11ヶ月間、毎週火曜日2時間の座学・実践に添った研修を経て、これから1年間の実習に入ります。実践さながらのロールプレイでは、狼狽し言葉に詰まり、途方に暮れ、涙を流し、気持ちを受け止めることの大変さを、それぞれに体験しました。また、阿蘇で実施された一泊研修では、紙上応答の研修に頭を寄せ合い、文字の裏に隠された気持ちを読み取る勉強に冷たい汗を流し、窓から見える雄大な阿蘇に”こころ”を癒されながら勉強し、仲間の絆を深めました。